JavaScript勉強会

JavaScriptの学習日記

Ubuntuのセットアップメモ

大量のファイルを管理するために、OpenStackのオブジェクトストレージを試してみたいと思いました。

OpenStack Docs: Object Storage サービスの概要

 

OpenStackは、Ubuntuをサポートしているそうなので、テストサーバーにUbuntuをインストールしてみました。

OpenStack: 分散オブジェクトストレージ Swift「インストール手順」 | VA Linux Systems Japan株式会社

RHELCentOS上にSwiftをインストールすることも出来ないことはありませんが、採用するディストリビューションに制約が無いのであれば、Ubuntuを選択するのが賢明です。OpenStackプロジェクトでは、Ubuntuを標準プラットホームとして開発を進めているため、Ubuntu用のパッケージが標準で用意されており、また最も動作実績のあるプラットホームとなっています。

 

普段は、LinuxサーバーにCentOSを使っています。

Ubuntuは普段使ってないので、使い勝手がいまいち分かりませんでした。

インストールした直後に、ハマった問題をメモしておきます。

 

 

Ubuntuインストーラーの作成

インストール用のUSBメモリは、Windowsで作成しました。

 

(1)インストーラーのダウンロード

Ubuntuの公式サイトとは別に、日本語サイトがあって、そこに日本語環境を追加したUbuntuインストーラーがありました。

後で日本語環境を整えるが面倒くさそうだったので、今回は日本語版のUbuntuを使ってみます。

最新のOSでないと使えない機能は特に必要としていないので、Ubuntuのバージョンは、長期サポート付きの「16.04 LTS」にしておきます。

 

Ubuntuの日本語環境 | Ubuntu Japanese Team

→「日本語 Remix イメージのダウンロード」をクリックします。

  • 64ビット版、GUI付きを選びます。
  • サーバー用途なので、GUI(ウィンドウシステム)はなくても良いのですが、テストサーバーならSSH無しで直接いじれるので、GUIもあったら操作が便利です。なので、テストサーバーはGUI付きにしてみました。
  • スペックのしょぼいテストサーバーなので32ビット版でも良いのですが、64ビット版の本番環境に合わせるために、最初から64ビット版にしておきました。

 

(2) USBメモリインストーラーを作成

今回は、DVDドライブの代わりに、USBメモリを使って、Ubuntuをインストールします。

ダウンロードしたOSイメージファイルをそのままUSBメモリにコピーしただけでは、起動ディスクとして動作しません。USBメモリを起動ディスクとして使えるようにするツールを利用します。

 

forest.watch.impress.co.jp今回は「Win32 Disk Imager」というフリーソフトを使いました。

(似たようなソフトは他にもたくさんあるので、自分が使いやすいものを選べばOK)

 

Ubuntuのインストール

パソコンのBIOS設定で、USBメモリから起動するように、ブートシーケンスを変更します。

→パソコンの電源を入れた直後に「Del」「F2」「F12」などのキーを押す。

  • BIOSの種類によって、設定画面の呼び出し方が異なる
  • DELLのAMI BIOSなら、F2 = Setup、F12 = Boot Menu。F12キーを押せばOK

 

USBメモリで起動すると、Ubuntuの試用画面が開きます。

Firefoxでネットのアクセスを確かめてみたり、ちょっといじってみて、ハードウェアの対応に問題なさそうだったら、Ubuntuの試用画面からインストール操作を開始します。

  • HDDに以前のOSが残っていたら、全部消す設定を選ぶ。(バックアップ済=不要なので)

 

Ubuntuインストール直後の設定

久しぶりにUbuntuを使ってみたら、どこに何があるのか?呼び出し方がサッパリ分かりませんでした。(泣)

 

(1) ターミナル画面の呼び出し方

ターミナル画面(端末画面。いわゆる「黒い画面」)で、細かい設定を操作します。

画面左側にあるランチャーには、ターミナルのアイコンがありませんでした。

 

Ubuntu 14.04:「端末(ターミナル)」を起動する方法

  • ショートカットでターミナルを起動 → 「Ctrl+Alt+T」

一度端末が開いたら、画面左のLauncher*に表示された端末アイコンを右クリックして、「Launcherに登録」をクリックします。  

  • 「コンピューターを検索」で「ta」と入力する

すると、検索結果の「アプリケーション」に「端末」が出てくるので、それをクリックしてください。

 

f:id:jsstudy:20180308141221p:plain

 

これでターミナルを呼び出せるようになりました。

 

(2) 日本語入力の切り替え設定

日本語キーボードの「半角/全角」キーで、英語と日本語の入力切り替えができませんでした。

(→「あいうえお」と入力したいのに「aiueo」となってしまう。)

 

Ubuntu日本語フォーラム / 全角/半角キーで全角入力できません。

Ubuntu 16.04で日本語入力が出来ない場合の対処法 - Sickly Life Blog

 

  • キーボード設定の「入力メソッド」で「Mozc」というのを選択すれば、「半角/全角」キーで日本語入力を切り替えられるようになりました。

 

(3) Firefoxのメニュー日本語化

「設定」→「言語設定」→「日本語(ja)」を選択して、再起動すればOK

 

www.shinbo.org

(4) ソフトウェアの更新

  1. 「コンピューターの検索」で「update」と入力する。
  2. 「ソフトウェアの更新」というアイコンが出てくるので、それをクリックする。
  3. 「ソフトウェアの更新」で、ソフトウェアをアップデートする。

 

f:id:jsstudy:20180308141112p:plain

 

コマンド操作でソフトウェアを更新する方法も紹介されていました。

server.etutsplus.com

「apt-get upgrade」や「apt-get dist-upgrade」というコマンドを使えば良いみたいです。

  • 「apt-get upgrade」は、パッケージ更新
  • 「apt-get dist-upgrade」は、パッケージ更新に加えて、さらに「追加パッケージインストールおよび不要パッケージ削除」、「カーネル更新」もやってくれる、とのこと。

 

ターミナル画面で、「sudo apt-get dist-upgrade」とコマンドを入力します。

これでOSが最新の状態になりました。

 

更新結果を確認するコマンド

ターミナルで以下のコマンドを打ち込みます。

  • 「lsb_release -d」(または「lsb_release -a」) → Ubuntuのバージョンを確認
  • uname -r」 (または「uname -a」)→ カーネルのバージョンを確認
  • 「/usr/lib/xorg/Xorg -version」 → Xウィンドウシステム(GUI)のバージョンを確認

バージョンが最新になっていればOK

 

(5) その他

他にもインストール直後に見ておくべき設定項目が紹介されていました。

Ubuntu 16.04 LTSをインストールした直後に行う設定 & インストールするソフト

 

ひとまずUbuntuが使えるようになったので、次はWebサーバーに必要なソフトやツールをインストールしてみます。

 

 

OpenStack Swift ―Swiftオブジェクトストレージの管理と開発

OpenStack Swift ―Swiftオブジェクトストレージの管理と開発