JavaScript学習のカリキュラム その2
以前、JavaScript学習のカリキュラムを考えてみましたが、導入部分を改善できるかも?と思いました。
当初のカリキュラム案
改善点
改善案を思いつくきっかけになったのが、こちらの記事。
提案: 初心者にNode.jsから教える
「なるほど」と思ったのは、JavaScriptの実行環境として、「ブラウザー」を使うのではなく「Node.js」を使う点です。
最初のうちは、JavaScriptのコードを書いて、実行結果を確認するのに、わざわざブラウザーを起動しなくてもいいかな?(いちいち面倒?)と思いました。
Visual Studio Code + Node.js
最初は、ブラウザーを使わないで、JSを実行してみます。
→ Visual Studio Codeのデバッガーで、Node.jsの実行結果を見るだけでOK
基本事項
プログラミングをまったくやったことがない人を前提にして、最初に学ぶ内容を最小限に絞り込みます。
プログラミング・パラダイムの説明
プログラミングのやり方は、いくつかに分類できることを紹介する。
- 命令型
- 宣言型
→ 命令型は、「買い物のメモ」などと似ている。
プログラムの構成要素
プログラムの構成要素は、2個あることを紹介する。
- データ
- 処理
プログラム → データ + 処理
データ構造
データを入れる箱を4種類紹介する。
- 変数
- リスト (配列)
- ハッシュ (連想配列)
- オブジェクト (第1級オブジェクト)
JSのオブジェクトは、プロパティーに関数を保存できるハッシュと説明する。
説明を簡素化するために、クラスベースのOOPはとりあえず説明しない。
制御構造
構造化プログラミングの制御構造は、3個あることを紹介する。
- 順次
- 選択 (if)
- 反復 (for、while)
関数
JSの関数の書式(関数リテラル)のうち、2種類を紹介する。
- 関数宣言
- 関数式 (無名関数)
最初は、関数宣言で関数に名前を付ける方法を紹介。
次に、無名関数で関数を定義する方法も紹介。
=JSの関数は、第1級関数なので変数に代入できることを説明する。
以上を駆け足で説明したら、1時間ぐらいで完了するでしょうか?
時間の見積り
- 環境構築: 20分
- 講義+演習: 40分
環境構築
- Node.jsのインストール (10分)
- Visual Studio Codeのインストール (10分)
Node.jsは公式インストーラーですぐに入れる。
(Node.jsのバージョン管理は、とりあえず不要)
環境の構築もあらかじめ用意しておけば省略できますね。
講義+演習
- プログラミング・パラダイムの説明 (5分)
- プログラムの構成要素 (5分)
- データ構造 (10分)
- 制御構造 (10分)
- 関数 (10分)
シミュレーション
これぐらいの最小限に絞れば、テキストもA4用紙1枚で収まるのではないでしょうか?
この後で、ブラウザーを使ったWebページ作成の練習に入れば、JSの部分で戸惑わなくても済むかな?
視覚的には寂しいのでちょっと退屈だけど、短時間で通過するなら別にいいよね?w
N高校のプログラミング授業のカリキュラムも参考にしてみたいです。(・∀・)