「プライベートでは一切プログラミングしたくない」というプログラマーはいるのか?
最近話題になっていた記事を見て、ふと思ったこと。
勉強しない人はエンジニアには向いていない
プライベートで勉強するもしないも本人の自由ですが、Aさんのようにプライベートで勉強したくないという人は、技術職であるエンジニアには向いていません。
勉強する人としない人との差は時間が経てば経つほどに残酷なほど顕著になっていきます。
その時に一番苦しむのは、プライベートでどうしても勉強したくないと言っている本人です。
サービス残業=「ただ働き」になることはやりたくない。この気持ちは分かります。
それを踏まえた上で、自宅で勉強をすることがただ働きに該当するのか?それとも自分の利益になるのか?
これについて、いろんな考え方があるようですね。
cloverstudioceo.hatenablog.com
3. そもそも勉強しているような人は零細企業には来ない
せいぜい20人位の会社にそんな優秀な人は来ても速攻でもっと良いところ行っちゃいます。
自分でスキルアップする人は、できることがどんどん広がっていきます。
そうなると、人に言われたことをやるだけではなく、自分でやりたいこともできるようになっていきます。
最初はサラリーマンからキャリアをスタートして、他人から言われたことだけをやっていた人でも、自分のやりたいことが自分の思い通りにできるようになってくると、サラリーマンのままでいる理由が薄まり、やがては転職/独立/起業してしまう可能性もあるでしょう。
結局のところ、「勉強しない」プログラマを非難している人というのは、まわりが自分と同じレベルだったら自分も楽ができるのに、と思っている「優秀な」プログラマか、プログラマの素養も見抜けないのに、何らかのポジションにつけてしまって困っている管理者か、自社のプログラマがみんな「勉強しない」ことに気づいて卒倒している元エンジニア経営者ぐらいなのかもしれない。
どれも、本人とは関係がない。
これが「社畜脳」のサンプルなのでしょうか?
この意見をポジショントークの一つとして見るなら、優秀なプログラマーを自分の駒として手元に置いておきたい経営者の視点ですね?
- 自分で勉強してスキルアップする優秀なエンジニアなら、転職/独立できるので会社にとって不都合。
- 社員には勉強をほどほどにしておいてもらって、社員が会社を辞めないことが経営者にとって重要。
業務で必要な最低限の内容だけで良いなら「既存システムの運用」といった発展性の少ない業務を任せるのが当然。企画といった発展的な職種は無理。会社から押し付けられた知識では無理。
そして、時間外に勉強する勤勉な人間は転職してしまうリスクだって当然高くなるわけですから。
IT業界は、「ドッグイヤー」とか「マウスイヤー」と言われているように、技術革新が早いです。
便利で新しいソリューションが登場すると、みんなが利用するようになります。
新技術をいち早くフォローアップして採用すれば、先行者利益が得られるからですね?
自宅でプログラミングしないプログラマー!?
さて、ブログのタイトルですが、サラリーマンのプログラマーで、会社で仕事としてプログラミングするのは当たり前だとして、自宅で趣味としてプログラミングしない人はいるのでしょうか?
他の用事で忙しいときや、疲れているときはできないけど、時間があったらプログラミングはできますね?
- 会社:顧客の依頼で決められた仕様のシステムを開発するだけ
- 自宅:自分で自由に欲しいものを作ってOK
せっかく会社でプログラミング技術を覚えてきたのなら、自宅では自分で自由にアプリを作ることもできるはずです。
- 「自分ならもっとこんなふうに機能を変えるけど、客が指定するなら仕方ない」
- 「自分なら、もっと違うアプリ、システムを作る!」
他人から依頼された仕事では、自分の思い通りにできない場合もあるけど、自分の趣味でやる作業なら自分で100%コントロールできます。
だから、自分でアプリやシステムを作るのは、仕事でやるよりも楽しいですよね?
自分で作りたいものを作るとき、作り方が分からない部分があれば調べたり、必要な技術を勉強します。
それだったら、会社のために勉強してるわけじゃなくて、自分のために勉強してるわけだから、別に「ただ働きで損した!」という感覚はないから、勉強できると思います。
プログラマーで、会社ではプログラミングするけど、自宅では一切プログラミングしない人って、どれぐらいいるんでしょうかね?
成長を促すサイクル
仕事を利用してスキルアップを図る方法が紹介されていました。
成長できない人
成長する人
この「やりたいこと」「やるべきこと」「できること」の3つは、「Will・Can・Mustの輪」と呼ばれています。
もしも「自分で作りたいアプリやシステムが何もない」というプログラマーがいたら、仕事でも趣味でもプログラマーには向いていないと思います。
そのこと自体は別に悪いことじゃないと思うけど、もっと他にやりたい仕事、できる仕事が見つかるんじゃないかなー?
その方が時間を無駄にしなくて済むし、本人のためでもあると思います。
「プライベートでは一切勉強したくない」
という話の前に、
「プライベートでは一切プログラミングしたくない」
という点を確認しておく必要があるのでは?
そもそも論でいえば、そんな気がしました。

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