わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門
はてなブックマークで話題になっていたGitの入門書を買ってみました。
「わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門」という本です。

わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門〈GitHub、Bitbucket、SourceTree〉
- 作者: 湊川あい,DQNEO
- 出版社/メーカー: シーアンドアール研究所
- 発売日: 2017/04/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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以前、本屋でパラパラと眺めたときは、「よくあるマンガ本かな?」と思った程度で正直印象に残ってなかったのですが、改めて見てみると入門書として良い本だと思いました。
CHAPTER 4「実用Git 〜 こんなときはどうすればいい?」が目当てでした。
本書を購入するかどうか?の判断材料として、CHAPTER 4を確認したら良いかも。
目次
●プロローグ
●登場キャラクターの紹介
●はじめに
CHAPTER 1 Gitって何?
01 Gitで解決できること
02 コミュニケーションの場としてのGitHub・Bitbucket
CHAPTER 2 個人でGitを使ってみよう
03 Gitを簡単に使えるツールをインストールしよう
04 リポジトリを作ろう
05 コミットしてみよう
COLUMN ステージングエリアから降ろしたい場合は?
COLUMN コミットメッセージはなぜ必要?
06 チェックアウトでコミットを移動してみよう
COLUMN チェックアウトに表示されている英数字は何?
COLUMN 分散型バージョン管理システムって何?
CHAPTER 3 複数人でGitを使ってみよう
07 GitHubのアカウントを作ろう
COLUMN GitHubのプランについて
08 練習用のリポジトリをコピーしてこよう
09 並行世界を作ろう(ブランチ)
10 ブランチを統合してみよう(マージ)
11 プッシュしよう
12 プルしよう
13 コンフリクトが起きたら?
14 プルリクエストからマージまで
15 バージョン管理しなくてもいいファイルを無視しよう
16 Bitbucketの使い方
COLUMN ブランチの運用ルール
CHAPTER 4 実用Git~こんなときどうすればいい?
17 過去に戻って新規ブランチを作成、作業をやり直したい
18 過去のコミットを打ち消したい(リバート)
19 履歴を一直線にしたい(リベース)
20 コミットを1つにまとめたい(スカッシュ)
21 プルは実際には何をやっているの?
22 リモートリポジトリから最新の状態を取得したい(フェッチ)
23 不要になったリモートブランチを削除したい
24 直近のコミットメッセージを修正する
25 未コミットのファイルを一時退避する(スタッシュ)
26 別ブランチから特定のコミットのみを取り込みたい(チェリーピック)
27 コミットに目印をつける(タグ)
28 間違えてHEADに直接コミットしてしまったら
CHAPTER 5 Gitで広がる世界
29 GitHub PagesでWebページを公開してみよう
COLUMN GitHub Pagesでできるこんなこと!
30 Gitを使うとうれしいこと
COLUMN オープンソース/ソーシャルコーディングの世界
●おわりに
●索引
出版社情報
わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門〈GitHub、Bitbucket、SourceTree〉 書籍詳細|株式会社 C&R研究所
本書は、マンガと実践で学ぶGitの入門書です。Gitの概念はもちろん、GitHubやBitbucketについても丁寧に解説しています。これからGitを使い始める人にオススメの1冊です。
著者紹介
●湊川 あい(みなとがわ・あい)
1989年生まれ。絵を描くWebデザイナー。高等学校教諭免許状「情報科」取得済。
「マンガでわかるWebデザイン」をインターネット上に公開していたところ、出版の声がかかり『わかばちゃんと学ぶ Webサイト制作の基本』を出版。
続編の「マンガでわかるGit」も書籍化が決定し、『わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門』として出版。
マンガと図解で、物事をわかりやすく伝えることが好き。楽しみながら学べるコンテンツを制作・配信中。
https://twitter.com/webdesignmanga
●DQNEO(どきゅねお)
大学でフランス文学を専攻。通信業界や自動車業界でマーケティングや事業計画の仕事をしたのち、プログラマに転身。
現在は株式会社メルカリで、サーバサイドの開発をしている。
ふとしたことからGitの内部構造を学びはじめて、Gitの素晴らしさに目覚める。
著者あとがき
(p.238)
本書の執筆は、ひとつのツイートから始まりました。
新入社員にGitを教えるときに、「このWebマンガ読んだらわかるよ」ってなれたらいいな
— 湊川🌱10/22技術書典【あ15】 (@llminatoll) 2016年4月7日
→その結果、各社が教育へ割いていた時間が少し減る!
→時間=人件費!
→コストが減った分そのまま純利益になる!
→各会社が育つ!
とか🙆 pic.twitter.com/WuNamJPise
私はGitを学ぶのに、実はとても苦労しました。それと同時に、「きっと同じように困っている人が他にもたくさんいるはずだ」と考えました。
「理解するのに数日かかることを、短い時間でパパッと学べるコンテンツを作りたい」
そう思いつき、「マンガでわかるGit 第1話」を個人サイトにて公開したところ、いきなり、はてなブックマークで800ブックマークされました。
恐々としていたところ、リクルートキャリア様よりお声がけをいただき、CodeIQ MAGAZINEにてWeb連載が始まりました。
第3話から、エンジニアのDQNEOさんがフィードバックをくださるようになり、書籍化が決まった際に監修をお願いしたという運びです。
◆原稿をGitHubで管理書籍化決定後、DQNEOさんの提案で、原稿をGitHubで管理し始めました。これが、とても楽しい試みでした。
Gitは、ソースコードだけでなくテキストのバージョン管理としても優秀なツールなのだなぁと実感しました。
◆“つまづきポイント”を先回りするために
私は、Gitを使い始めて以降、わからないことがあったら「つまづいたことノート」に書いてきました。なお、本書の執筆にあたっても、日々勉強しながら解説を書くという形でした。わかばちゃんが「なんでこうなるの?」と疑問に思う部分は、私が過去につまづいた部分です。
- 誰もが通るであろう“つまづきポイント”が、先回りして並べられている
- それらをマンガと図解で、楽しくスムーズにクリアしていく
そんな本になっているならば、そして読者であるあなたの“つまづきポイント”を、少しでも減らすことができたなら、こんなにうれしいことはありません。
「つまづいたことノート」が本書の原点だったんですね!
書評
マンガのおかげでスイスイ読めて、1日で読み終わりましたw
Git関連の本はこれまで数冊読みましたが、現時点で入門書のベストバイは本書だと思いました。
本書は、「SourceTree」というGUIソフトを使ってGitの使い方を説明してるので、視覚的に理解しやすいです。
本書の内容は、一部Web版でも読めます。
CHAPTER 1・2は、Web連載の1〜9話をベースに、さらに詳しい解説・新しい図解を追加しました。
CHAPTER 3・4・5は書籍限定の内容となっています。
Web版と書籍版を見比べてみたところ、以下のような対応関係になっているようでした。
- Web 第1話 → 本書 SECTION 01
- Web 第2話 → 本書 SECTION 03
- Web 第3話 → 本書 SECTION 04
- Web 第4話 → 本書 SECTION 05
- Web 第5話 → 本書 SECTION 06(前半)
- Web 第6話 → 本書 SECTION 06(後半)
- Web 第7話 → 本書 SECTION 07
- Web 第8話 → 本書 SECTION 11、12
- Web 第9話 → 本書 SECTION 21
- Web 第10話 → 本書 該当箇所なし?
スクー(オンライン学習サイト)で本書を基にしたGit講座がありました。
本だけでなくWebや動画も副教材として活用できるので、とても便利です。
本書の説明で、GUIでGitを操作する方法に慣れたら、次はCUI(ターミナル、黒い画面)でGitを操作する方法に ステップアップするのが容易になると思います。
Gitの使い方を学ぶ方に本書はお勧めです!